今年2020年の7月に打ち上げ予定の火星探査車MARS2020(マーズ2020)
NASAでは全米の子供達へ向けて命名キャンペーン「Name the Rover」を開催し、総計2万8000もの応募が寄せられました。
2020年3月5日、その火星探査機の名前が決定しました。
バージニア州の中学生であるAlexander Matherさんが考案した
Perseverance
です。
1次選考で9つの最終候補が選出
昨年2019年の8月~11月に応募された数々の名前の中から、全米の教育者、専門家、宇宙愛好家等、約4,700人のボランティアにより一次選考を実施。最終的に9つの候補が決まりました。
- Courage:勇気
- Fortitude:不屈の精神
- Perseverance:忍耐力
- Vision:ビジョン
- Promise:約束
- Endurance:忍耐
- Clarity:明晰
- Ingenuity:創意工夫
- Tenacity:粘り強さ
この候補の中から、人気投票を開催。全世界から投票可能で、投票結果は最終選考で考慮されました。
名付け親は13歳の中学生
投票締め切り後、最終候補に選ばれた名前を考案した9人の子供達は、それぞれが選んだ名前についてディスカッションを行いました。
そして2020年3月5日、NASAが発表したのは
忍耐力という意味の ”Perseverance”
NASAの関係者は ” 新しい名前はその画期的な使命にうまく合っている ” と語ります。

この名前の考案者であるAlexander Matherさんの宇宙への関心は、アラバマ州の宇宙キャンプに行った時に始まりました。アポロ11号のミッションで大きく活躍したサターンVを知って以来、宇宙愛好家になりました。
彼は大学で工学か科学の学位を取得し、NASAで働きたいと言います。
Alexander Matherさんは名付け親として、7月のPerseveranceの打ち上げをフロリダから見届けることになります。
このPerseveranceを開発した施設『JPL』の記事はこちら↓