日本では習い事の定番、公文。
今や世界の50を超える国と地域に広がっています。
本記事では、
日本、イギリス、アメリカと3ヶ国で公文に通った経験を踏まえ
海外の公文の内容と値段をご紹介したいと思います。
海外でお子様を公文に行かせようか迷っている方は是非ご参考にされてみてください。
世界での広がり
「学びの根幹となる基礎学力を育てること」を目的とし、その学習効果が認知されてきたことで、文化や習慣、価値観や教育システムが異なる国や地域でも、その国・地域の教育の一つとして受け入れられてきたのです。
引用:公文
海外初の公文式教室は1974年ニューヨーク
「海外でも公文式を続けたい」日本人駐在員の子女のために開設されたのが始まり。
1990年代には現地の指導者による、現地の子ども達が学ぶ公文式教室が急速に広がっていった。
海外の公文の内容
海外では、算数 の教材は、日本の教材をそのまま現地語に訳され使用されています。
英語圏でいう国語、いわゆる現地語 ( 英語 ) の教材は新たに開発され
Readingとして【読み・書き・文法・読解】に特化しています。
これは日本の公文で行われている英語とは全く別物です。
アメリカの公文の先生へインタビューしたところ
例えば海外の英語教材では
日本の中3で学ぶ関係代名詞は、アメリカのgrade2(小2)レベルに相当するようです。
現地の子も多く受講してますが、日本の公文の英語とはレベルも進み方も違います。
日本の公文の英語は「将来英語を話せるようになるための教材」ではなく
日本の英語教育に沿った要項で構成されています。
といった観点から、目的が小学校の外国語活動や受験のためならば、効果があると言われています。
日本の公文の 国語 教材について、海外では
” 日本語を話せる先生が開設している教室 ” での取り扱いもあるようですが、
その数は少ないようです。
学習の流れ
学年に関係なくその生徒の実力に応じた学習をする無学年式学習
教室では、
- 個人別の自学自習プリントが配布される
- 各自で解説を見ながら問題を解く
- 採点者のところへ持っていき採点してもらう
- やり直し、すべて正解できたら宿題プリントをもらう
- 自宅で問題を解く
- 次の回に教室で問題を採点してもらう
日常的な学習習慣を付けるため、短時間の集中学習
基本は週に2回ほどの通学学習
一回の通学では30~45分が目安(採点の待ち時間にもよる)
入会金・月謝
【日本】
入会金 無料
月謝 7700 円 ( 東京神奈川 )、 7150 円 ( それ以外の地域 )
【アメリカ】
入会金 50ドル ( 約 5470 円 )
月謝 平均 150ドル ( 約 15315 円 ) ※ 90~180ドルと幅があります
【イギリス】
入会金 40 ポンド ( 約 5650 円 )
月謝 65 ポンド ( 約 9190 円 )
[※ 2019 年 12 月現在]
体験談
イギリスでのこぼれ話
親に解答が渡され、宿題の採点・チェック表の記入は親が行う。
セキュリティが厳しく、インアウトの時間を記入し、終わったら親が教室に迎えに行かなければ子供は教室を出ることはできない。
教会やコミュニティセンターで行われる。
アメリカでのこぼれ話
自宅やコミュニティセンターなどで公文の教室を開くことができないため、一般のお店(ストリップモール等)を借りて営業をしなくてはならない。
毎月の月謝も各教室で経営者が決めるので、バラつきがある。
教室のコストなどを考慮するので、日本と比べると月謝がかなり高い。
いかがでしたか?
今や文化を超えて世界に広がる公文。
公文では繰り返し学習することによって基礎的な知識を定着させ、自主性を伸ばすことができます。
海外でも同じ内容で、英語に関しては現地からも支持される教材で学習できる点を考慮すると、私たち日本人にとっては大変ありがたいことではないでしょうか。