ロサンゼルスにあるNASAの施設を見学 JPL/ジェット推進研究所

NASAはみなさんもご存知ですよね?アメリカの宇宙開発機関です。

ではJPLはご存知ですか?

NASAの無人探査機の研究や開発、運用に携わる研究所

なんです。

今回はなんとこのJPLに潜入させていただくことができましたので、宇宙のことを少しでも身近に感じでもらえるように、宇宙ド素人のワタシがレポートさせていただきます。

NASAとは

正式には

アメリカ航空宇宙局【National Aeronautics and Space Administration】

と言います。

本部はワシントンD.C.にあり、全般的な指導を行い政治的リーダーシップを発揮します。

NASAにはフィールドセンターと呼ばれる施設が10ヶ所ほどあり、その中にはニュースなどで聞き覚えのある、

  • 有人宇宙開発をしている「ジョンソン宇宙センター」
  • ロケットの打ち上げをする「ケネディー宇宙センター」

もあります。

JPLとは

正式には

ジェット推進研究所【Jet Propulsion Laboratory】

と言います。

NASAの10施設あるフィールドセンターの1つで、カリフォルニア工科大学のロケット研究プロジェクトが前身となっており、ロサンゼルスのパサデナにあります。

ここでは主に 無人探査機を使った科学探査ミッション を行っています。

エクスプローラー、ボイジャー、カッシーニと火星探査機まで、宇宙に送り込まれる無人宇宙船とロボットの大部分は、ここで設計および製造されました。

数々の無人宇宙探査ミッションの中で、探査機の数においても社会的インパクトにおいても、

圧倒的No. 1を誇るのがこのJPL

なのです。

5000人を超える人が働いており、なんとその中には10人程の日本人がいるとのこと。調べてみると、そこで働かれている「大丸 拓郎さん」という方のブログに辿り着きました。

その記事を読むと、宇宙への興味、宇宙開発への情熱、この道へたどり着くまでの困難が書かれてあり、非常に感銘を受けました。

https://note.com/takurodaimaru/n/n17e74fc49339

興味を持ったことへの執着、諦めない信念…

母として子供へ伝えたいことがそこにはギッシリ詰まっていました。

連邦機関で外国人が働く事は通常不可能な中、日本人がここJPLで働くという事…それは並大抵なことではない、それだけは宇宙ド素人のワタシにもわかります。

同じくJPLに勤務されている小野さんの著書も大変面白いです。

「一度きりの人生をいかに生きるか」

について、進路や将来を考える上で非常に考えさせられる本です。

JPL見学

私のアメリカ人友達のご主人さんがここで働かれているので、なんと見学させていただけることになり、家族で伺わせていただきました。

年1回の一般見学の応募も行っているのでWebをチェックしてみてください。

https://www.jpl.nasa.gov/events/tours/

※2020年4月6日月曜日の午前9時(太平洋時間)から、2020年6月のツアー日程の予約をリクエストできるようになります。電話予約は受け付けておらず、オンラインで予約する必要があります。

今回の見学で幸運にも、この夏打ち上げ予定の火星探査車「マーズ2020」を実際に見ることができました。

見学へ行ったのは1月下旬でしたが、完成し次第、フロリダのケネディー宇宙センターへ運ばれ、夏の打ち上げに向けての準備に入ります。

※「MARS2020」は2020年3月5日に正式名称を「Perseverance」と発表しました。

特別なクリーンルームで組み立て作業を行っていました。このクリーンルーム内の空気は1時間に70回も入れ替えられるそうで、室温も20度に保たれています。

なんしー
白いクリーンスーツを着た人に取り囲まれるMARS2020はまるで手術中みたいだね〜!

案内してくれたご主人さんの話で、

キュリオシティ(火星探査車)のタイヤにJPLという文字のマーカーをつけ、火星を探索する際に土壌にその文字が残るようにしようとしたが、NASAから許しがもらえなかった

といった裏話を聞くことができました。そのため

文字のモールス信号で「JPL」を入れることになったそうです。

なんしー
JPLで働く方のプライドと誇りを感じるね!

マーカーは距離の測定や地表の種類を判別するのに使われるそうです。

探査機のコントロールルームはまるで映画の世界。スクリーンに映し出されたローバーの信号を待つコントロールルーム、MARS2020のプロジェクトにかけてきた人々の歓喜に沸く姿を想像するだけで胸がアツくなります。

ズラーッと並んだこれらのコンピューターが別の惑星での車両を操作していると考えるのは、半ば信じられないことです。

その名も「MARS YARD」

火星の土壌に見立てたこの場所で機械を実際に動かして試験をします。

JPL内は大学のキャンパスのようで、広さはなんと177エーカー!

(※エーカーは流石にピンとこない(笑)東京ドームで言うならば15個分)!

施設内にはコーヒーショップとギフトショップがありました。

宇宙なんてただ漠然としたイメージしかなく、大した知識もなしに伺ってしまったJPL見学でしたが、このとても計り知れない、とてつもなく遠くて、果てしなく広がる未知の世界を研究している人達が、ここにはたくさんいらっしゃいました。

  • 宇宙って限りはあるのかな
  • 宇宙の外側にはなにがあるのかな
  • 宇宙が始まる前はどうなっていたのかな

そんな疑問を持った人達がまだ見ぬ宇宙を解明してくれていると思うと、ワクワクが止まりませんでした。

子供達が将来、まだ知り得ない世界を解明してくれる日が来るよう、今の私たちにできる事は何か…宇宙のとてつもない広さに、ただ漠然と考えさせられるのでした。

総じて、

知らない世界への好奇心を持つ事、それが何を始めるにも一番大切な事
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