Hello World!なんしーです。
カレッジに行き始めてちょっと経った頃。ロンドンの時に通っていたカレッジと同じような違和感を抱き始めた。
全く喋れない…私ってこんなに無口だったっけ…?!
ある日、” 自分はTalkative person(おしゃべりな人)なのか ” というお題でディスカッションすることになった。私は喋るの大好きだし、もちろん
「 ワタシはTalkative person だ!」
と言うと、周りは「エッ?!」とした顔で私を見た。そして一斉に「 Really ?」と言われた。
とにかくヨーロッパ系( スペイン、イタリア、ギリシャ等 )と南米系( ブラジル等 )はよく喋る。私はこんなに喋れる人と同じレベルのクラスに分けられるのは、何かおかしい…と思っていた。
しかしテストをしてみると、私の方が点数が取れるのである。
「日本」と「ヨーロッパ・南米」の英語教育の違い
母国で受けてきた英語教育の違いによってその違いは顕著に表れる。
” 英語の読み書きが中心の勉強 ” を受けてきた私たち日本人は、比較的に文法や単語の知識があり、文法や語彙力を問う「ペーパーテスト」でも高得点を取りやすい。
対して、ヨーロッパ・南米では ” 英語を使ってコミュニケーションする勉強 ” を学ぶため、一見、ものすごく喋れているように感じる。
私のリスニング力不足も相まって、彼らは私なんかより全然喋れているように感じるのである。しかしよくよく聞いてみると、イージーなミスを連発していたり、時制がめちゃくちゃだったりもする。
「ペーパーテスト」でも簡単なミスから高得点には繋がりにくい。
「文法は得意だけどスピーキングは苦手」な日本人
私は典型的なこれに当たる。
日本人なら ” その場は黙って聞いているよね… ” 的な状況で、先生の話を遮って質問したり、自分の話をブッ込んでくる欧米人を少し羨ましく思う程に、日本人はおしとやかである。時にそのおしとやかさが、スピーキングに至ってはマイナスに作用する。
しかも学生時代にディスカッションの経験をあまりしていない私は、” みんなの前で自分の意見を堂々と述べ議論する ” ことに慣れていない。それ故に黙る。
英語が出てこない上に、どうしていいのかさえもわからないダブルパンチぶりを発揮。授業が終わると、毎回自己嫌悪だった。
日本の英語教育は「ひたすら暗記」
テストで点数を取るためにただひたすら暗記していた学生時代。
しかし ” 覚えた日数で抜けていく ” とはよく言ったもんだ。アウトプットする機会がないので忘れるに決まっている。
意味がないことはないとは思うけど、” 喋る ” ということに特化すると、この方法では道のりは遠い気がするのは確かである。
「加点方式」と「減点方式」
私はなぜスピーキングが苦手なのか…原点はここ。
間違っていたらどうしよう
完璧な英語で話さなきゃ
瞬時にそんな不安に襲われ、あげく単語をポツポツ発射。なかなか伝わらないし、文章でもない。どんどんハードルが上がっていき、最終的に
話さない with 微妙な笑顔で相槌
そもそもなぜヨーロッパや南米の人は文法や発音を気にせずに堂々と話しているのだろうか…
それは日本の文化や教育に根付いている ” 減点法式 ” に関わる気がする。「~したら減点」そのように評価されてきた私達は、間違えることを気にして自信が持てない。
通じる喜びよりも間違える事を恐れている。
かたや ” 加点方式 ” では、始める前の状態を「0点」として、それと現状を比べて「どれくらい進歩したのか」を評価していく学習方法。
少しでも前に進めば、得点がプラスされる。例え1点でも、繰り返せば点数が10点、20点とどんどん積み重なっていき、モチベーションはどんどんと上がっていく。
まとめ
学生時代に真面目に英語の ” 読み書き ” に取り組んできた日本人。
” 加点方式 ” でアウトプットすることによって、それらを大いに活かすことができるのではないだろうか。
間違えることを恐れるよりも、通じる喜びを味わおう!