最近よく聞く ” ダイバーシティー ”
ダイバーシティーというのは「多様性」のことですが、最近では、
- 国籍
- 性別
- 年齢
- 価値観
- ハンディキャップ
などの違いを受け入れようという意味で用いられるようになってきました。
これからの時代、否が応でも迫られる「多様化」や「他文化との共生」と
どのように向き合っていくべきでしょうか。
多様性との向き合い方を考えてみよう(日本)
生まれ育った環境や時代により、多様性との向き合い方は大きく変わってきます。
多様性を積極的に受け入れる家庭に育てば、自然に受け入れられるように育ち、
一方、差別が根深く残る時代や地域に生まれ育てば、自ずとそこにギャップを感じてしまうのではないでしょうか。
日本は島国であり、単一民族国家であるが故に、
自分と横にいる人が違うという認識が、残念ながら低い状態にありました。
特に ” 普通 ” や ” 常識 ” などという謎のルールや決めつけが
多様性を受け入れることをより困難にしている理由でもあります。
だいたいみんな同じ考えだよね?
そうじゃない人は間違ってるんじゃない?
みたいな…
の ” 普通 ” ってそもそもなに?
普通が正しいことなの?
自分とは異なる考え方を持つ人間を排除しようとすることにより
「主張を否定された」=「人格を否定された」
とイメージする人も多くいます。
では多様性を認める社会が実現すれば、
すべての人の価値観や主張が否定されず、皆が皆を好きになるハッピーな世界になるのか?
と言えば、決してそうではありません。
“ 一人一人が自分のことを自分で認められる世界 ”
ということが大前提なのです。
別物だという認識さえあれば、
別物だからといって否定することには至らないのではないか…と願うばかりです。
多様性との向き合い方を考えてみよう(アメリカ)
多様性の国アメリカ。
移民大国として「自由の象徴」と見られがちな一方、
まだまだ白人至上主義であったり
トランスジェンダーの人が事件に巻き込まれたりしているのが現実です。
理想と現実の差がものすごく激しい国であるのも事実です。
時価総額ランキングの上位はほぼアメリカの企業です。
アップルにしてもアマゾンにしても
アメリカ人のみで構成されている企業はありません。
いろんな国の人が集まってきて世界中にオフィスを作り、世界中の力で戦っている多国籍軍なのです。
上記を踏まえても、アメリカ発のサービスは世界で強いと言えます。
アメリカにはいろんな国の人がいるのでユーザーインターフェイスも良いし、使い勝手も良い。
これから勝つ企業は多国籍軍。
ダイバーシティは強さになります。
これだけ世の中は目まぐるしいスピードで変わってきています。
日本人だけで、日本人の価値観だけで
世界で戦って勝てるわけがない時代がきているのです。
これからの多様性とは
日本人ともくくれない、
” 女性が好む ” といっても女性とはくくれない、
” 男性向け ” といっても男性とはくくれない、
そもそも人間は1つのカテゴリーでくくれないのです。
個々によって違い、個人の中にもダイバーシティが存在するのです。
インターネットの発達も含め、どんどん境界線が曖昧になっていく現代。
もしかすると国という当たり前の概念である集合体も解体される日が来るかもしれませんね。
その中で
” 自分という存在であり続ける ” には、まずは
自分を知らなければなりません。
- 自分は何なのか
- どういう人間なのか
を知って初めて、新たな一歩が始まるのではないでしょうか。
そのためにはまず自分を認識することからだね!