算数90点
国語30点
もしお子さんがテストでこんな点数を取ってきたらあなたはなんと声をかけますか?
「国語どうした?時間足りなかった?」
「国語のテスト勉強してなかった?」
「国語の復習、しっかりやらなきゃね。」
それはもう、国語にフォーカス!!!
え、算数は90点だったんですよ?そこには全く触れない?
そうなんです、私たち親はどうしても良い点数より悪い点数に目が行きがちなんです。
今日はその残念な行動を1度見直し、これからの時代に重要視される「個性」を育てるために、私たち親ができることを考えてみたいと思います。
結果、それは子供の才能を伸ばすことになるのです。
平均を求めることは個性から遠ざかること
上記のテスト結果を受け、次回は国語の点数を上げようとします。
そうすることにより、国語のテスト勉強に割く時間が増え、結果、算数の点数が下がってしまったとしましょう。
算数 70点
国語 65点
あ、平均的なスコアになってきましたね。親として安心しますか?安心するんですね。これが今まで施されてきた日本の教育かもしれません。
企業側も採用する際、一部だけが特段に優れた才能を持っている人をあまり好まず、平均的な能力や人柄であることを無意識のうちに求めている傾向にあったのではないでしょうか。
もし最初のスコアが出た時に、算数のテストにフォーカスしていたとしたら…
算数 100点
国語 40点
算数は満点になっていた可能性もあります。
あなたは算数の天才かもしれないわ!
あなたは私の誇り。嬉しいわ~!
(※ちょっとアメリカ式親バカ育児入ってます)
そんなことでも言われようものなら、子供は得意げになり、算数に対してのやる気は爆上がりです。その100点は、実は子供にとって120点にも130点にも相当するスコアなのかもしれません。
子供はきちんと自分の得意な分野を把握し、自ら集中できる環境を手に入れ、勉強にもメリハリがつきます。
平均的な成績ではないことに、危機感を抱くことはありません。
大切なのは平均より偏り
もちろん全体的な能力が高いことは悪いことではありません。むしろ素晴らしいことです。
昨今の日本の受験事情を鑑みても、避けては通れないことですね。
しかし平均的に育てようとするほど、個性はなくなり、才能の芽は潰れていくのです。
これからの時代のことを考えてみましょう。
- 特に武器となるようなものもない
- ただなんとなく大学に行っている
この先に明るい就職が待っていると思えますか。
成績に偏りがあっても、突出した得意分野がある方が有利に決まっています。
上記の算数のテストの例では
得意な算数をどんどん伸ばしてあげる
やがて数学の才能が花開くことで
- 教育や研究活動に携わる仕事…数学者や物理学者
- 金融業界に関わる仕事…会計士や税理
- プログラマーやデータサイエンティスト…IT業界で活躍する仕事
- 技術者として働ける仕事…エンジニアや建築士
このように職業の専門性も高まります。
そして何より、子供は数学が好きなんです。それを仕事にできるなんてそれほど幸せなことはありません。
それは同時に私たち親が望んでいることでもありませんか。
その子の特徴を1番知っているのは親である私たち
何が得意で
何が好きか
一番身近にいて、その子の特徴をわかっているのは私たち親なのです。
しかしどうしても他人と比べてしまいます。だから「平均」なんてものが存在するんです。
子供には個性を大事にしてほしいと思っているはずが、いつの間にか平均を求めてるのは私たち親なのです。