【実録】英語ゼロで海外へ来た娘(9歳)が英語を話せるようになるまで

2017年の夏、海外赴任のためイギリスへ引っ越しました。当時、娘は小学3年生。1学期までは日本の公立小学校へ通っていました。

初めての海外赴任。何もかもが手探りでした。3年が経過した今、彼女は言いたいことをスムーズに伝えられるようになりました。

  • いつ、どのくらい話せるようになったの?
  • 英会話レッスンはどのくらいやってたの?
  • 現地校には馴染めたの?

など、渡英後の娘の英語習得についてシェアしたいと思います。

※あくまでも我が家の娘のケースですが、少しでも参考になれば嬉しいです。

渡英時の英語レベルは?

全くのゼロでした。アルファベットの認識がある程度。少し不安になり渡英前3ヶ月間、公文の英語を少しだけかじらせました。結局はアルファベットを書く練習と、英単語を少し覚えたくらいです。

渡英後一番初めにしたこと

特に話すことが大好きな娘にとって、英語でのコミュニケーションは最重要課題。まずはそこを埋めるべく、英語のチューターさん(家庭教師)を探すところから。運良く知人より紹介してもらったチューターさんに渡英3日目からお願いすることになりました。

我が家のチューターさん

  • イギリス人
  • 40代前後
  • 女性
  • primary schoolの先生
  • 日本語は話せない
  • 1時間£30(約4500円)

渡英したのは夏休み。友達もおらずやることもなかったので、スタートダッシュとして初めの1ヶ月は1日1時間の週5でお願いすることにしました。

最初の頃のレッスン

初期のノートより:アルファベットの練習(2017年夏)

まずはフォニックスを徹底的にやりました。

フォニックスとは英語の音と文字のルール(関係性・規則性)を教える学習法です。

フォニックスとは?意味・ルール一覧表、オススメの教え方

このフェニックスを学んだ娘は、1ヶ月ほど経った時には5単語ほどの文が読めるようになっていました。

単語を覚えたり、アルファベットの練習をしたり、時にはゲームをしたり。

チューターの方針で、

”話す速さは普段通りにする。話せないからといって遅くしたりはしない。それは外の世界でそうだから。遅いのに慣れてしまうと、現場で聞き取れなくなってしまうから”

と、容赦なく通常のスピードでの問いかけや話かけ。娘は全くわからないながらも、絵を見たり先生の表情を見たりしながら必死でイエスやノーを答えていました。

現地校のスタート

現地校のノートより:イギリス独特の繋げ文字が難しい
綺麗に書きなさいと学校の先生の容赦ないダメ出し(編入1ヶ月目)

渡英から1ヶ月半後、現地校がスタートしました。娘はイギリスの現地校で高学年にあたるyear5。同じクラスには3人の日本人の男の子がいました。困った時には助けてくれるものの、休み時間は男の子なので別。1人ポツンといる中、ある女の子(A)が話しかけてくれました。娘にとってAとの出会いが、その後の現地校ライフを素晴らしいものにしてくれるのでした。

英語が母国語ではない子供のためのELA(English as an Additional Language)という英語の特別指導が実施されます。通常の授業を抜け、週に3時間ほど特別クラスを受けます。ELAの定員が多い場合は、早めに卒業させられますが、基本的にはある程度の理解ができるようになると卒業します。娘は1年間ほど所属しました。

娘にとってELAは、通常の難しい授業から抜け出してゲームしたり簡単な英語でやりとりしたりホッとする場所だったようです

ELAのクラスのメンバーはイタリアやギリシャなどのヨーロッパ諸国からアラビア圏まで様々でした。

友達の存在

同じクラスの女の子で声をかけてくれたAとは、常に一緒でした。英語がわからなくてもAの言っていることはなんとなくわかると当時娘は言っていました。クラスの他の女の子に

「どうしてAの言っていることはわかるのに私が話すことはわからないの?」とケンカになったこともありました。

そうしてAと日々過ごす中で、娘はAのマネをし、いろんな言い回しを覚えていきました。

現地校スタートして3ヶ月(渡英4ヶ月目)

現地校のノートより:繋げ文字にも少しずつ慣れてきた

現地校が始まってからはチューターの先生に週3回来てもらいました。引き続き英語のレッスンに加え、現地校の宿題も一緒にお願いしていました。

この頃の娘の動画を見返すと、

It’s Math test. I try it. Math teacher is scary. Before is so nice but now is scary because it changes.   

時制はめちゃめちゃですが、このくらい話すようになっていました。なんとか知っている単語や文法で伝えようと試みています。

現地校スタートして6ヶ月(渡英7ヶ月目)

現地校のノート:字に若干まとまりが出てきた

現地校のYear5は春先にPGL(アクティビティーを通して学ぶ宿泊学習)へ行きます。なんと4泊5日!親元を離れ、英語のみの環境で4泊5日を過ごすのです。少しは躊躇するかと思いきや、

むすめ
Aがペアになってくれるって言ってるから私も行く!

とやる気満々!実際私の方が不安でしたが、長旅から帰ってきた彼女の英語は見違えるようでした。大興奮でその時のことをチューターに報告する姿は、本当に逞しかったです。

Some people dropped out. I’m not fall down. I’m second, first two people dropped out. I’m so lucky.

この頃には、出来事や自分が思っていることなどを伝えることができるようになっていました。時制等はまだめちゃくちゃですが、頭で考えて英語を話してしまう私の英語のスピードと比べると、すでに雲泥の差でした。

娘が思う ”大変だったこと”

現地校へ入ったばかりで大変だったな〜と思い出せることを今、娘に聞いてみました。

  • 最初はホワイトボードに書いてあることを意味もわからず板書していた
  • 急に当てられて何を言われているかわからずにモジモジしてたら怒られた
  • わからないことを日本人男子に頼っても教えてくれないこともあった(みんな自分で手一杯)
  • 娘が理解できない英語で嫌なことを言ってくる子もいた(親友のAが教えてくれた)
むすめ
あとはもう覚えてない〜

今こうしてヒアリングしてみると、当時私の知らないこともありました。家に帰っても特に愚痴ることもなく、行きたくないという日もなく、本当によくがんばったと思います。

きっと他にも色々あったとは思いますが、思い出せないほど彼女にとっては

「ある時の一コマ」

くらいの感覚なんだと思います。

親の私がしたこと

英語が得意ではない私が英語を教えるには限界がありました。日々の予習復習や聞いてきたことに答えるくらいしかできず、その他はチューターの先生に全てお任せしていました。

それよりも私がしたこと…

それは娘の成長を褒めること

渡英してきた頃は何も話せなかった娘が、

  • アルファベットを描けるようになった
  • 単語を覚えた
  • 文が読めるようになった

ゼロが1、1が2へ。一歩ずつ進んでいくたびにそれはそれは褒めました。英語が苦手な私にとって、それは褒めるというよりも本当にすごいな〜と感じる本心そのものでした。

  • こんなに書けるようになったね〜
  • そんな言い方ができるようになったんだね〜
  • すごいね〜ママは誇りに思うよ〜

お店に行っても注文するのは娘。

  • ちゃんとオーダーできたね〜
  • ママ、頼りにしてるよ〜

情けない話ですが実際、本当に頼りにしていました。そして今もしています。娘のキャラクターもありますが、頼られるのは嬉しいタイプ。母に頼られている娘は誇らしげで、彼女のモチベーションの1つになっていたのは間違いありません。

英語習得はゴールではなくツール

現在のアメリカのミドルスクールのノートより:繋げ文字は書かなくなった

一年足らずで言いたいことを伝えられるようになった娘。

その背景には、

  • 元々話すことが好きだった娘のキャラクター
  • 良いチューターさんとの出会い
  • 現地校で親友ができた

この3つのポイントは大きかったと思います。

たまに「現地校に入れていれば英語は話せるようになる」なんて耳にしますが、私はそんな簡単なものではないと思います。学校以外でどれだけ頑張れるかで、学校で吸収する英語の量も変わってくると思うからです。

いろんなお子さんや様々なケースがあるので一概には言えません。現地校が合わなくて日本人学校へ移ったお子さん、現地校に馴染めなくて日本へ帰国されたご家族、中学生で来られたけど現地校で充実されているお子さんもいらっしゃいます。

我が家もいろんなケースを想定して柔軟に考えていましたが、娘はその環境に順応し、結果、一年足らずで言いたいことが言えるほどになりました。

英語は謂わばツール(手段)です。

そのツールを使って何をするのか、その目的が重要になります。

英語学習はよく、この目的と手段が入れ替わっているように思います。

英語を話せるようになる!ということがゴール(目的)

になりがちです。

このツールを手に入れると、選択肢が広がります。その広がった選択肢で何をするのか、日々成長し続ける子供に問いかけ、一緒に考え、応援していくのが親である私のできることではないかと感じています。

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