ミドルスクールの娘には友人関係のトラブルがつきもの。
ちょうど難しいお年頃に突入するタイミングと、アメリカへ引っ越すタイミングが合いまった娘は、その文化や国民性、お年頃に揉まれながら、次々に起こるコミュニケーショントラブルの真っ只中にいます。
初めてのケンカの結末はいかに
先日、親も巻き込んでの ” 初めてのケンカ in アメリカ ” を体験しました。
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結局1週間ほどのこじれた日々を過ごし、仲直りするタイミングを完全に失った娘たち。
お互いに何に怒っていたのかもわからなくなっている状態です。
しかし仲直りのタイミングはいきなりやってきます。
娘とケンカした友達Mちゃんから TEXT が来ました。
「 Hi 」
それを見た娘は嬉しくなり、翌日手紙を書いて休み時間に渡したよう。
その場で読んで、ハグして仲直り。
なんともあっけないエンディング?(笑)
その後、こじれていた1週間を埋めるかのようにまた仲良くつるんでいた矢先、娘が大号泣で帰ってきました。
『Mちゃんは私のことをわかってくれない…』
ヤキモチ嫉妬はどこの国にもある
Mちゃんは娘が他の誰かといることに、若干のヤキモチを焼くようです。
放課後、Mちゃんが見当たらなかったので、Mちゃん抜きで他の友達Eちゃんと、近くのお店に出かけました。
一応行く旨をEちゃんがMちゃんに TEXT しようとしたのですが、うちの娘が止めました。
「このことを知ったらMちゃんきっと怒るから言わないで」
しかしその後タイミングが悪く、そのお店にMちゃんが来店。
ばったり出くわしてしまったのです!
連絡もなくEちゃんとお店に行っていたことに怒り出すMちゃん。
娘の言い分としては
- 誘おうと思ってたがその場にMちゃんがいなかった
- 私は他の友達と仲良くすることは許されないのか
しかし事実としては
- 娘とEちゃんが店に行ったことをMちゃんには知らせていなかった
これがMちゃんの逆鱗に触れました。
お得意のマシンガン主張が始まります。
娘の言い分など聞き入れてもらえるはずもありません。
一難去ってまた一難
- あなたはなぜ私に言ってくれなかった?
- 私はあなた達だけが行ってるのを知って悲しい気持ちになった
- 言い訳は聞きたくない
- そういえば、●●ちゃんがあなたの事を○○って言ってたわよ
※関係ない案件まで乗っけてきたという(笑)
嫌だったことをちゃんと相手に伝えるのってある意味すごくないですか?
私が学生だった頃、嫌なことが発生すると他の誰かに陰口を言ったり、無視したり…、もっと粘着質だった気がします。
ダイレクトに言う分、その時のショックは大きいのですが、相手にとって何が嫌だったかということは明確にわかります。
娘に覚えて欲しい課題の分離
私は今回のトラブルでどこが問題だったのか、娘に説きました。
Mちゃんが怒るかどうかはMちゃんの課題だったんじゃない?
結果的に彼女は怒ってしまったけど…その怒った気持ちを今から変えられる?
でもそれって私が悪かったってことじゃん?(泣)
あなたが本当のことを伝えなかったのは確かに良くなかったかもしれない。
だけど、それについては謝ったんでしょ?
だったらこれからどうするかはMちゃんの課題だよ。
もう話してもらえないもん。
あなたがこれ以上心配したって、Mちゃんの気持ちを変えることはできないよ。
もうやることはやったんだったら、もう少し待ってみない?
アドラー心理学から学ぶ「課題の分離」とは
200万部を突破したベスト&ロングセラー「嫌われる勇気」でもお馴染みのアドラー心理学
その中心となる考え方の1つが「課題の分離」です。
要点はいたってシンプル。
・「これは誰の課題なのか?」を考える
・他者の課題には踏み込まないようにする
「嫌われる勇気」では
と表現しています。
私は娘にこの話をしました。
でも、実際水を飲むか飲まないかは誰の課題?
あなたの課題は馬を水辺に連れて行くこと。
水を飲むかどうかは馬次第。
今回の問題に置き換えると、
あなたの課題はMちゃんに本当のことを言って謝った。
Mちゃんがまたあなたと仲良くしたいかはMちゃん次第。
自分が相手にできることを明確にして、それ以上悩んでもどうしようもないよ~っていう考え方。
これができたら人間関係のトラブルはかなりラクになると思うよ。
ママもまだ完全にはできないけど、あなたの年からこんな考え方できたらいいな~と思うよ!
子育てにも応用できる「課題の分離」
自分と他人を切り離すというのは、一見冷たいように感じますが、実際はそうではありません。
なぜなら、私たちは他人の感情や行動に責任を持てないからです。
よく例としてあげられるのが
勉強しない子供に対し、親は
「このままじゃ大変なことになる…」と悩みます。
しかしアドラー心理学では「子供の課題とあなた自身の課題を分離しなさい」と言います。
勉強しないことによって最終的に責任を受けるのは子供自身なのです。
親があれこれ悩んでもしょうがない、と考えるのです。
とはいえ、親は自分が経験し学んだことから子供へアドバイスしようとします。
自分の子供に少しでも幸せになって欲しい
ハッピーに過ごして欲しい
と思う親心は誰しもが持ち合わせています。
この「嫌われる勇気」を読んだ時、頭をガツーンと殴られた気分になりました。
極論かもしれませんが、おっしゃる通りです。
そんな風に子供と向き合えたら、今まで背負っていた何かが、スーッと軽くなったようにも思えました。
課題を分離した娘に起こったこと
気持ちを整理し、落ち着きを取り戻した娘の元に、Mちゃんから電話が!
怒りが収まり冷静になって考えたよう。
そしてMちゃんはお母さんに怒られたようです。
” 友達が誰と一緒いようが、そんな事でいちいち怒るのはおかしい ” と。
さっきの娘の大泣きはなんだったのか…
まさに大雨の後に虹がかかったみたい…
課題の分離、この考えにティーンの間にたどり着けるのならば、人間関係に対してプラスに作用することは間違いないと思います。
頑張れ!娘!
最後まで読んでいだだきありがとうございます😊
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