【子供の習い事は出費ではなく投資?!】多すぎる習い事って本当に良くないの?

子供の習い事の多さに関してはいろいろと議論されるところで、その答えはありません。各家庭それぞれのお考え方があってのことです。お子さんのキャラクターにもよるところですね。しかしどのサイトやブログも

多すぎる習い事はよくない

とネガティブなことが多く見受けられ、ちょっとガッカリしたことがこの記事を書くきっかけになりました。

3年ほど前のことになりますが、我が家での習い事の数は

  • 娘(8歳)が7つ週11コマ
  • 息子(6歳)が6つ週8コマ

と、空いている時間の限り何かをやっている状態でした。

なんしー
今振り返ってもすごい数だなぁ…

しかし振り返ると、我が家にとってはいいことしかありませんでした。

今日は我が家の例を参考に、多すぎる習い事は本当に良くないのかをお話ししてみたいと思います。

(※あくまでも我が家の場合です。それぞれの考え方があることを踏まえた上でお読みください^^)

習い事の内訳

娘も息子も年中(4〜5歳)くらいから習い事を徐々に増え始め、娘が小2の時で7つ(週11コマ)、息子が年長の時で6つ(週8コマ)が我が家にとって1番多かった時期です。

その後海外赴任でイギリスへ渡ったため、そこで一旦リセットすることになりました。

娘の習い事

  • 習字(週2)
  • 絵画
  • 体操(週3)
  • 水泳
  • ピアノ
  • 公文(週2)
  • 日本舞踊

息子の習い事

  • 習字(週2)
  • 絵画
  • サッカー
  • ピアノ
  • 公文(週2)
  • 日本舞踊

1日のルーティーン

学校が終わるのが14〜15時。そこから習い事の時間まではフリーです。家に帰ってすぐにランドセルを置いて、

「◯◯ちゃんと◯◯で遊んでくる〜!何時までに帰ったらいい〜?」

と友達と遊びに出かけます。時には宿題を持って行き、お友達と一緒に済ませてくることもありました。

1時間そこそこ遊んで帰ってくると、ピアノの練習を少し。(少し!)そして習い事へ出かけます。曜日によっては1日に2コマある日もあります。私は完全にお抱え運転手として車で待機し、次の習い事へ運びます。

なんしー
待ち時間に読書ができるのは有意義でした〜

帰ってくるとすぐにお風呂に入り、私がご飯の用意をしている時間に残りの宿題や公文をやります。遅い日は帰りが19時を過ぎることもありますが、急いで準備をし、21時までには全てが完了しているように心がけていました。

習い事の選定

数ある習い事でどうしてそれを選んだのかというと…それは子供の特性、内容、場所、費用等を考慮して私が提案したものがほとんどになります。

「こんな習い事あるんだけど体験に行ってみる?」

そうすると、とりあえずやってみて考える派の我が子はいつも「行ってみる〜!」と体験することに。そして子供が「続けてみたい!」と言えばやることにしていました。

体験に行って、親的にも、子供的にも、

やっぱり違った〜

はもちろんありました。子供がやりたくないことを無理にさせることはありません。途中で回数を増やしたいや減らしたいがあれば可能な限り応じました。

時間には限りがあります。新しい習い事をやりたければ、何かをやめなければならないことも…

娘は体操の回数を減らして水泳を追加し、2年間やってきたバレエを止めて日本舞踊を始めました。

習い事の費用

家計の目安として習い事の費用は「手取りの5%」と言われています。

参照 マネーの達人

我が家の習い事の費用は

娘  約44000円

息子 約34000円

合計 約78000円

上記の目安を参考にして逆算すると、手取りが2340万円の家庭に相当します。

なんしー
まさかそんなわけが…(笑)

夫は普通の会社員、私は専業主婦。正直、このような金額の手取りはございません。もちろん大赤字です。しかしそれは

習い事=出費

と考えるからです。我が家では

習い事(体験や経験)=投資

と考えています。子供が培う体験や経験、スキルはその子のその後の人生を豊かにするものだという考えから、単なる「お金が出ていくタイプの出費」とは考えていません。

海外赴任で全てリセットしたので、この量をこなしていた期間は実質2年半くらいの期間でした。そのまま日本にいたとしたら、子供の学年が上がるにつれて物理的にも難しくなっていたかな〜とも思います。

周りからの声

私たちは当時、東京に住んでおりました。商店街が残る住みやすい下町的な街です。東京も区によって子供の習い事にかける費用はバラつきがあるようですが、私たちが住んでいる周りでは白い目で見られることもしばしばでした。

  • 遊ぶ時間がなくてかわいそう
  • 寝るの遅くならない?
  • 子供疲れてない?

など、いろんな心配の声をいただきました。

我が子たちの声

「遊ぶ時間がなくてかわいそうね。」

実際、我が子に直接言われることもありました。しかし娘は

「遊んでるよ〜!そんなに長い時間ではないけどね!」

とサラッと答えていたのを見て、驚きました。

その他の質問には

寝るの遅くならない?→10時前には寝てるよ、いつ寝たのかわからないくらい、布団に入ったらすぐ!

疲れない?→好きなことだから疲れないよ!むしろ楽しい!

私が思うよりしっかりしたもんだと感心させられたこともあります。

多くの習い事をして良かったと思うこと

時間の使い方を考えるようになった

空いている時間で何ができるかを考え、即行動。これは子供たちだけでなく親である私もです。ついダラダラしてしまうこともなく、空き時間に夕食を仕込んでおいたり、隙間時間に読書をしたり。1日1日をいっぱいに生きている感じがしていました。その代わり何もない日曜日は思いっきりリラックス。メリハリが付いてとても有意義でした。

スキルUPで向上心が芽生え自信がつく

元々好きでやってみたくて始めたことばかり。一生懸命取り組むと、スキルも向上してきます。数々の目標(水泳のテストやピアノの発表会など)をクリアしていくことで、成功体験を得て、また頑張りたいという向上心が生まれ、自信を持つことができました。

学校以外のコミュニティが生まれる

学区を超えて通っていたので、学校以外の習い事友達ができました。学年を超えて違う年の子と学ぶことで、刺激しあえる環境がありました。

いろんなことに繋がってくる

新しい経験をすることで、いろいろな世界を知ることが出来ます。授業や受験には直接関係しなくても、その経験を通して得たスキルや感性、向上心などは、成長していく上で大いに有効です。それにより得た自信は、その後の人生をより豊かにしてくれるのではないでしょうか。

合わせて読みたい 》》》娘が体操で培ったスキルで海外で奮闘した話

多くの習い事をして悪かったと思うこと

お金がかかる!

それ以外、これといって…ないのが正直なところです(笑)

唯一あげれば、スケジュール管理で母の頭がパンパンになる!といったところでしょうか。運転しながら「今どこに何しにいってるんだっけ?」と思うことも…。手帳にはその日の予定がギッシリ書かれてありました。

とは言え、子供の気持ちは…?

母目線でいろいろと書いてきましたが、実際のところ、子供たちはどう思っていたのか、インタビューしてみました。

全然大変とは思わなかった。むしろ楽しかった。今でもまたやりたい。イギリスに行ってからは英語を勉強するのに大半の時間を使ったけど、習い事的には物足りなかった。もっとやりたかった。海外だと子供が1人で行動できないから時間があってもサッと友達と遊びに出れないことが残念。
  • 息子
楽しかった。全部遊びに行ってるみたいだった。サッカーをやってたからイギリスに行っても友達の中に入って行けたし、公文をやってたから最初は英語を話せなくても算数だけはわかって嬉しかった。

考察

  • 習い事が多すぎると、結局何も身に付かない。
  • 習っただけでは身に付つかない。 

このような意見を目にします。

我が家では習い事で「何かを身に付ける」ということを目的にしていません。結果的にスキルや知識が身に付くことは大変喜ばしいことです。

先入観や固定観念なく新しい世界へチャレンジする事ができるマインドセットや、体験を通して得られる新しい経験の蓄積の方が大切と考えているからです。

我が家の体験談では、2年半の間に駆け回った多くの習い事。その中でも好きで続けたいものに関しては、赴任したイギリスでも、今いるアメリカでも続けています。その習い事は娘や息子にとって特技であり、武器であり、自信が持てるものになっています。

しかし個人差は大きいです。例え習い事が1つでも、その子の負担になっている場合もあります。一方、習い事が多くてもオーバーワークにならず、グッと成長を見せる場合もあります。

  • 子供さんが楽しくやっている
  • 親御さんもそれをバックアップしたい

そんな環境であれば、一概に「多いからよくない」とは言えないのではないでしょうか。子供の様子を見ながら、その子にあったタイミングで、その子にあった習い事の見極めが必要ですね。

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